case.30

어서와요オソワヨsoup&deli

代表理事
平川広代 さん

手作りの良さとやさしい味わい!
話題の、オシャレでカワイイ韓国カフェ

韓国スープや韓味惣菜の専門店、西区古江新町の韓国カフェ「어서와요オソワヨsoup&deli 」。手作りの良さを広めたいと、丁寧に手間暇をかけたやさしい味わい。店舗展開とともに料理教室やテレビ出演、レシピ制作やメニュー開発など多忙な日々を送る一般社団法人ジャパン・ホームカフェリナ協会の平川広代代表理事に、その食にかける想いをジャックが聞かせていただきます。

一般社団法人ジャパン・ホームカフェリナ協会は、どのようなお店を運営されていますか

平川さん

韓国スタイルのカフェを運営しています。古江新町に「어서와요オソワヨsoup&deli」が、橋本町には「カフェリナ」のお店があります。「어서와요オソワヨsoup&deli」では、サムゲタン、キンパプなどの韓国スープや惣菜と焼き菓子を扱っています。「カフェリナ」にはイートインスペースもあり、ケーキやマカロンなどお菓子とともにコーヒーやドリンクもお召し上がりいただけます。
代表理事を務める私は、店頭での接客業務とともに、おいしくかつ手軽に挑戦できる料理や、パンやお菓子づくりを教え、認定する「食の講座」も開講しています。また、大規模イベント出店や冊子等のレシピ制作・監修をはじめ、飲食店のメニュー開発やテレビの情報番組に出演することもあります。

笑顔でインタビューに答えてくださる平川さん…店舗経営やメディナ出演など幅広く活躍されています!

平川代表理事の経歴をお聞かせください

平川さん

広島県尾道市御調町出身で、県立府中高等学校を卒業し、大阪の辻学園日本調理技術専門学校に入学しました。単純な実験感覚でしたが、小学校の頃から料理が好きで、「世界の料理ショー」などテレビの料理番組に夢中になっていました。
専門学校では、和洋中の基本料理をはじめパン・菓子も学びましたが、専攻は日本料理を選びました。卒業後は、大阪でホテルや料理店、学生寮などを経て、洋菓子店では4年近く働き、いろいろな経験をしました。
広島に戻り、東急ハンズ広島店のキッチン用品売り場で仕入れ販売員として7年、さらにABCクッキングスタジオの講師として7年働きました。ABCクッキングスタジオでの仕事はとてもキツかったのですが、経営者としての礎になったと感じています。

料理学校卒業後も様々な経験を積まれ、ずっと飲食業に関わっていらっしゃいます

お店を持つまでのいきさつをお聞かせください

平川さん

2009年に独立して料理・パン・ケーキ教室を始めました。しばらくして自分の店を持つことと料理教室との両立を考え、移動カフェ「Deli&CafeH(デリ&カフェアッシュ)」をスタート、シフォンケーキやマフィンなどの焼き菓子の販売をしていました。
2017年4月、古江に洋菓子店「カフェリナ」をオープンしました。最初は移動カフェで人気だった焼き菓子が中心でしたが、K-POPや韓流ドラマにハマっていたこともあって、韓国の食文化に興味を持ち、韓国式のマカロンやショートケーキなどを考案して販売するようになりました。

韓国マカロンは、マカロンの持つサクッとした食感やホロホロの舌触りはそのままに進化を遂げている話題のスイーツ

韓国式のマカロンはどのようなお菓子ですか

平川さん

「トゥンカロン」と言い、カラフルなデコレーションが施され、クリームやフルーツが入ってボリューミーなフォルムが特長です。韓国語の「トゥントゥンハンマカロン」が名前の由来といわれており、「太ったマカロン」という意味なんですよ。
この「トゥンカロン」はとても人気の商品となったため、新たにマカロン専門店「BLACKSWAN(ブラックスワン)」を庚午北に出店しました。行列ができるほどの人気で近隣の方のご迷惑を考え、昨年の11月に橋本町に移転しました。

とても鮮やかな色彩で見た目もキュートなトゥンカロン(販売はカフェリナ)

어서와요オソワヨsoup&deliは、どのようなお客さが多いですか

平川さん

「어서와요オソワヨsoup&deli 」のお客さまはほとんどが女性です。私と同じようにK-POPが好きな方も多いですね。メニューは野菜たっぷりでヘルシーですし、辛さも控えめにしてやさしい味わいに仕上げています。特にキンパプやサムゲタンなどは人気の商品で年配の方の利用も多いですね。

어서와요オソワヨsoup&deliのキンパプや韓国スープ…韓味惣菜もたくさんの種類があります!

店舗経営をやっていく中で困ったことや苦労したことはありましたか

平川さん

いくつもの店舗をトントン拍子にオープンできたのですが、働き方や環境整備、人材育成などが思った以上に大変でした。思うようにまわらなくて撤退する店舗もあります。
今は安定してお客さまに料理を提供できるよう、作業工程を簡略化して、誰がやってもクオリティーを維持できる仕組みづくりを模索中です。

毎日、数種類の韓国スープを用意しています…人気のスープはサムゲタン

店舗経営していく上で大切にしていることをお聞かせください

平川さん

大切にしているのはものづくりの心です。故郷の府中市がものづくりの町であることも影響していると思います。お客さまが「好き」「楽しい」「カワイイ」「うれしい」という気持ちを味わえる商品を作りたいのです。ビジネスとしてはあまり利益が見込めない場合でも、これだけは外せないですね。料理やお菓子づくりにもっとも重要なのは味だと思っていますのでもちろん、クオリティーにはこだわっています。

カフェリナで販売しているショートケーキ「いちご一会」イチゴが層になっていてケーキのほとんどがイチゴ!

どのような職場づくりをされていますか

平川さん

多いのは20代の若い世代の方と子育てが終わり、何か新しいことにチャレンジしている方たちです。若いスタッフさんには、自分たちの力を発揮して一緒に働く中で、何かやりがいや楽しさを見つけて欲しいと思っています。また、そのような場を作っていきたいですね。

어서와요オソワヨsoup&deli、店内の様子…開店時にはたくさんの韓味惣菜が並びます

今後のビジョンについてお聞かせください

平川さん

個人的には、テレビ番組の「キューピー3分クッキング」に出演したいと憧れています(笑)。今後、お店をどう継続していくか模索中です。コロナ禍や物価の高騰などの影響もあり、飲食業界は大きく変化していくと思います。今はその状況を見極めているところです。

フルーツやクリームをマカロンで挟んだ見た目も豪華なトゥンカロン…おもいっきり映えます!(販売はカフェリナ)

これらから起業を目指している方に、アドバイスがありますか

平川さん

我が社にはノウハウを提供するビジネスアカデミーやカフェ開業コースの認定講座もありますが、まず基礎知識として社会構造を学び、その動向をしっかり見て事業計画や借入などを考えていくことが大切だと思います。

ものづくりにこだわってクオリティーを大切にしていらっしゃいます!

ジャックのひとこと

ジャック

飲食店ビジネスは流行の波を受けやすく、お店が乱立することで飽和状態になったり、競争が激化したりする傾向にあります。そのため、時代の流れを読みながら顧客のニーズに応え、強みを使って他店との差別化を図ることが重要となります。
常に新しい販売方法や商品アイテムを開発・販売されている「カフェリナ」さんは、最近ではよく見かける移動販売をすでに10年前には導入されており、トゥンカロンのような話題のスイーツも広島ではまだ馴染みのなかった頃に販売されています。お客さまの心をしっかり捉える平川代表理事のその先見性、視野の広さや柔軟な発想によるものづくりは、温かい支持を得ていらっしゃいます。
ジャックもそんな素晴らしいポリシーをしっかり見習います!
私も、韓国料理はもちろん、韓国ドラマもとても好きです!

このサイトの運営・管理は株式会社ジャックとまめの木が行っております